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ハジメちゃん
声:貴家堂子(第1作・第2作)、坂本千夏(第3作)、ゆきじ(第4作) バカボンの弟で生まれてしばらくしてすぐに言葉を話せるようになり、レコーダーを発明したり「ピタゴラスの定理」や「ケプラーの法則」の解説などもできる天才児。後頭部に一本だけブタの尻尾のように丸くカールしたアホ毛がある。元天才児だったパパの息子らしいと言えばらしいのだが、「これはワシの息子でないのだ」とパパが言って網走刑務所へ飛ばそうとするほど、今は性格も顔も似ていない。性格や顔は明らかにママ似である。なお漢字では「一」と書いてハジメと読み「何でも一番を目指してほしい」というママの願いを込めてでの命名となった(アニメ第1作の5話より)。1999年にNTT西日本の「ISDNはじめちゃん」のキャッチフレーズと共にフレッツISDNのCMに出演、この時の声優は貴家堂子である。 「20年後…」では、3年前(1989年?)に医学の研究でアフリカに渡り、「バカ菌」という菌を発見している。研究の苦労か、24歳[5]にも関わらずシワが多くなっている。 アニメでは誕生のエピソードが第1作序盤で描かれている。第1作では"はいはい"でしか移動できなかったが、すでに手は器用に扱える。第2作以降では二足歩行ができるようになっている。 第4作ではパソコンを持っている。 バカボンのママ 声優:増山江威子(第1作 - 第4作)、北浜晴子(第1作での代役) 黒百合女子大学の出身。パパとは女子大生の時に出会った。[6] トラブルメーカーのパパと、いたずら好きのバカボンに振り回されながらも、一家を守る良妻賢母である。基本的には穏やかな性格で、パパたちに本気で怒ることはほとんどない[7]。 原作およびアニメ第1作・第3作で同級生の成金婦人と再会した際、ママのことを「あっちゃん」「あっこ」と呼ぶことがあった。原作、およびアニメ第2作ではパパとの出会いのエピソードが描かれ、原作で「春菊の君」とパパが勝手に名付ける設定をもとに、本名は「春菊」とされた。実は告白したのはママの方からであり、そのやり取りは『金色夜叉』をモチーフとしたものだと思われる。 「20年後…」では、前編ではスタイルは不変だがシワが多くなっている。だが後編では、正月料理の食べ過ぎで相撲取り並のデブになってしまい、ダイエットのためにランニングをしようとした時、道端の釘を踏んづけてパンク死してしまった。 アニメ第2作の設定では年齢は32歳(第156話より)で、カエルが大の苦手(第35話)となっている。 第1作で一度だけ北浜が代役となった以外では、バカボン一家の中で唯一シリーズを通して声優が変わっていない。なお、赤塚は4回目のアニメ化に際し、「ママの声だけは(増山から)変えないで欲しい」との要望を出している。 1994年にはブルドックソースの『東京のお好みソース』のイメージキャラクターとして起用された。なお、CM本編では歌を歌っており(当CMのオリジナルソング)、このCMに出演した時のバカボンのママの声の主は歌手の中森明菜だった。 その他の主要登場人物 [編集] レレレのおじさん 声:槐柳二(第1作・第2作)、千葉繁(第3作・第4作)[8] 和服姿に下駄履きで、常に路上で掃除をしている。口癖は「おーでかーけでーすか? レーレレーのレー」。販売店かメーカーかは不明だが、「電気屋」の社長である。家族はすべて顔がよく似ている子供25人(五つ子が5組)で、全員独立している[9][10]。妻は既に他界。若いころの衣装は着物ではなくスーツだったが、柄は同じ。登場当初は「おでかけのおじさん」[11]ともいい、顔が登場するたびに変わっていた。ニューヨークではほうきではなく掃除機を使用していた。 「レレレのおじさん」のモデルは、作者がかつて愛読していた杉浦茂の漫画のキャラクターがヒントになっているという。顔つきや手の仕草(親指、人差し指、小指を立てる)など、共通点が多い。 アニメ第2作と第3作では、彼の兄弟として「ヨヨヨのおじさん」が登場している。1995年にアステル東京のイメージキャラクターとして双子の兄弟の「ルルルのおじさん」が選ばれ、2004年にはロート製薬「レスパ」のCMに出演。1989年の川崎市市長選挙時には、棄権防止を呼びかけるポスターに登場、2009年には「レオパレス21」CMで松平健が扮し「お住まいお探しですか?レレレのレオパレス」とアピールをしている。2010年では明治製菓の「チップチョップ」のCMにも出演している。 目ン玉つながりのお巡りさん(本官さん、目玉のおまわりさん) 声:田の中勇(第1作)、肝付兼太(第2作)、千葉繁(第3作・第4作) 「日本で一番銃弾使用量の多いおまわりさん」との異名も持つ。一時は「ピストルのおまわりさん」が公式名称だった。パパと幼馴染みで、両方の目玉が眉間のところでつながっている。パパには原作では「おまわりさん」、アニメでは「本官さん」と呼ばれる。私設派出所(表札は第2作では「横丁交番」や「下町交番」だったが、第3作では「こうばん」となっている、第4作では屋根にローマ字で「KOBAN」と書かれている)に常駐し、とにかくピストルを撃ちまくる。これが原因で警察をクビになったこともあったが、すぐに復職する。出身は埼玉県新座市である[12]。生年月日は昭和18年11月18日であることが第2作で語られている[13](これは該当話の演出を担当したさきまくらが自らの生年月日をそのまま使った、一種の楽屋ネタであった)。趣味は鉄道模型で、KC庁[14]模型クラブで優勝したことがある。優勝作品は「デゴイチ三重連」。連載開始当初は登場しておらず、その代わり?目玉がつながっていない普通の警察官が出てきていた(ただし、毎回顔が変わっていた)。なお、本名は白塚フチオ(第3作では『綱刈本官』とされた)、勇という本人そっくりの子供がいたが、あまりの嘘つきのため夜中にお腹が痛いと訴えたのを無視した際死亡。勇が面白がってついたウソで死に追いやられた医者の隣の墓に葬られる。 アニメ版で使用しているピストルは、第3作までは実弾を使用していたが、第4作では支給されなかったので本人自作の音だけはそっくりなモデルガン(しかし、連発のしすぎで暴発し、黒こげになるのがお約束)という設定になっている。 目はアニメ第1作では普段はつながっておらず興奮した時だけつながる。 鼻の穴は、第1作では2つだが、第2作以降、四角い鼻の穴1つになる。 帽子の下は植物の双葉のようなつつましやかな髪型だが、第2作、第3作ではモヒカン。 バカボンシリーズの他多くの赤塚作品に登場しているものの、主役になったことは一度もなく名脇役と言えるが、京極夏彦が赤塚とジョイントした小説にて、初の主演を果たしている。 他のキャラにも言えることだが、登場した話によって立ち位置が変わるため、バカで極端なキャラであったり、常識人の警察官であったりと性格は一定ではない。 その他のキャラクター [編集] バカ塚不二夫 漫画の中に登場する漫画家。赤塚本人がモデル。顔が横長である。『おそ松くん』に登場するダヨーンのおじさんに酷似している。 カメラ小僧 篠山紀信 鼻をたらし、クルクル周りながら写真をとる少年。 バカ田大学の学生 第4作では、バカボンのパパと遊んでいたり、助けを求めたりする。この後輩の話によると、バカボンのパパはいろんな研究会に入会していたらしい。 市原(いちはら) バカ田大学の学生、バカボンのパパとの関係は日米摩擦研究所の後輩で卒業後、現在の職業はオッサン自動車(日産自動車のパロディ)のセールスマンであり、特徴は鼻が馬のよう。 土坐衛門太(どざえもんた) バカ田大学の学生、バカボンのパパとの関係はなんでも溺れる研究会の後輩で溺れることに関しては一番のテクニックとバカボンのパパから言われており、道に水溜りがあれば溺れ、夏の祭りに金魚を見れば溺れ、全世界溺れる人がワラをもつかむ選手権大会の優勝候補。海水浴場で天女の洋子を見た時から溺れられなくなったその後は海水浴場のトウモロコシ屋を営み、たまたま来ていたバカボンのパパに相談し、行動、結果その後は本当に溺れてが直った。 尾夢列夫(おむれつお) 玉子協会大物代議士でバカボンのパパに似ている。鼻毛の右側にホクロがある所以外は全てパパと同じ顔の形をしている。逃げるときは鶏になる。 熊田くん/手塚ブト治 声:第3作松本梨香 第4作山口勝平 バカボンのクラスメートで鉄カブトのことしか言わない変わった少年。原作とアニメ第3作では熊田くん、第4作では手塚ブト治として登場する。元は素直で賢い少年だった。鉄カブトのことしか言わなくなった経緯について、第3作では父親が製本所のミスとも知らず買い与えた野口英世のカバーをした鉄カブトの本を言われたとおりに一字一句読み続けたため(ちなみに鉄カブトの本のカバーをした野口英世の本を読んだ鉄カブト工場の従業員は野口英世になりきっていた)、第4作では戦場に行っている父親の影響によるものとされている。基本的に「たたえよ鉄カブト!」としかしゃべらず、長文は鉄カブトに関する言葉しか発しないが、母親を初め周囲とはなぜかコミュニケーションが取れている。第3作では父親が、第4作では祖父が、彼の事を心配していたが本人と母親はさほど気にしてはいない。 タリタ バカ田大学の都内に一戸建てを建てよう研究会に入っていたバカボンのパパの後輩で、バカボンのパパに家を建てたいと相談したがパパは将棋好きの大工さんに代わって家を建て始めたらへんてこな家になってしましい、最終的には将棋好きの大工さんに建ててもらったものの家がどうしても将棋の駒型になってしまっている。 凡田先生 声:北村弘一 バカボンの担任教師。アニメ第1作にのみ登場。時に厳しく、時に優しい先生だが酒乱。 中村くん 声:肝付兼太 バカボンにいじわるをするクラスメート。アニメ第1作にのみ登場。たこ八郎に似ている。 さくらちゃん 声:沢田和子 バカボンのガールフレンド。アニメ第1作に登場。第4作にも一度だけ登場。このときの声は3代目ハジメの声を演じたゆきじ。 青成(あおなり)くん 声:沢田和子、小宮山清 バカボンのクラスメート。アニメ第1作に登場。父とは出生の前に死別しており、幼い弟がいる。バカボンと気が合い、中村からばかにされるが、逆のパターンもある。学級委員に立候補したときに「タケナカ」と呼ばれるが、本名なのか別人なのか不明。実際夫婦喧嘩でパトカーがくる騒ぎになったと語っているのが別人の裏づけと思われる。扱いが最も不可思議なキャラクター。 ご隠居(山田さん) 声:北村弘一、肝付兼太 パパの植木屋の常連客。第一作のみに登場。話によっては他人の空似の別人とも考えられる。 乱打(らんだ) アニメ第2作に登場。バカ田大学の先輩らしいがバカボンのパパをなんらかで助けたお礼につけ込んで気の荒い息子を無理やり預けさせた。本官さんも強盗殺人犯に追われているところをかくまったこともある。 イヤミ 声:緒方賢一(第4作) 元来は『おそ松くん』のキャラであるが、ゲストキャラクターとして頻繁に登場する。タイトルの垣根を越え、赤塚漫画のスター・システム的存在としての起用だが、当作品中でも常に嫌味な役柄である。イヤミ以外では、チビ太など『おそ松くん』の登場人物もアニメ第3作と第4作に登場したが、端役で出番は少ない。また、彼を演じた緒方は、天才バカボン全作のゲストキャラを演じていた。 ベラマッチャ 元はレッツラゴンのキャラ。クマ。語尾に「~ベラマッチャー」がつく。 ウナギイヌ 声:池水通洋(第2作)、田原アルノ(第3作)、塩屋浩三(第4作) ウナギとイヌの特徴を併せ持った珍獣。黒く太いウナギの体にイヌと同じく4本の足があり、「ワンワン」と吼える。 詳細は「ウナギイヌ」を参照 ノラウマ 原作で一時期レギュラーだった馬。初登場の際、バカボンから盗んだカップヌードルをオシッコで作り、おまわりさんに食べさせたり、さらには馬糞を食らわせたりと素行悪し。会社勤めをしていたが、競馬をあまりにも当てすぎるため、仕事を追われてノラウマになった、という過去がある。正レギュラーの座を狙っていたが、ウナギイヌに二番煎じと罵られ激怒、以後の出演をボイコットすると言い出し、その話の後のコマも全て空白になった。なお、初登場の回だけ、特別にタイトルが「天才ウマボン」になっていた。 夜のいぬ 原作・アニメ共に終盤に登場する、シーン転換時に登場するキャラクター。リアルなタッチの背景をバックに、逆立ちしている。1995年にはルルルのおじさんと共にアステル東京のCMに出演、東京タワーにしがみついている。 このほか、赤塚作品以外からのゲスト出演もいくつかある。『ぼくらマガジン』連載時には『ダメおやじ』のダメおやじこと雨野ダメ助[15]、『コミックボンボン』連載時には『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』からRX-78NT1 アレックスが登場した。また、月刊少年マガジンでは『ヤンキー烈風隊』から岩倉猛が3回ほど(そのうちの1回はパパが『烈風隊』の読み過ぎで変貌したもの)、『いけない!ルナ先生』からはルナ先生とわたるが登場したこともあった。 バカ田大学 [編集] バカボンのパパの母校。早稲田大学のパロディである。略称はバカ大だが、アニメ第3作以降では使用されていない。創立者は脳加良吉(のうが よいきち)である。また、通常の大学とは組織体系が異なるようで、学長ではなく校長と教頭がいる。人間だけでなく、アホウドリも学生として在籍しているらしい。一度倒産したことがあるが、すぐに再建された。アメリカに姉妹校のアッホー大学、バーカード大学がある。 所在地は「都の西北早稲田の隣り」であり、校歌内でもそのように歌われている(これも早稲田大学の校歌「都の西北」の歌詞のパロディである)。作中で大学時代の友人がバカボンのパパを訪ねて来るとこの校歌が歌われる。校歌のメロディーは早稲田大学の物と同じだが、アニメ第1作で歌われた場面では全く別のメロディーであった。 本物の早稲田大学にさえ存在しない医学部があり[16]、それゆえ附属病院もある。『ブラック・ジャック』の「アヴィナの島」に、バカ田大学で医学を学んだという医者が登場し、医師免許も登場するが、その免許証には逆様になったバカボンのパパの顔写真がある。 バカボンのパパがテイノウ義塾大学の学生と言い争っていた場面で、テイノウ学生が「卒業して就職した者はいない」と言うと、パパは「バカ大をまともに出た者はいないのだ」と言い返したが、その真相は不明。謎本ブームの最中の1993年にフジオ・プロの協力で書かれた「天才バカボンの大神秘」(KKベストセラーズ、ISBN 4584181543)では、これをおそらく留年しないで卒業した者がいないという意味だと推定している。 作中で判明している学部・学科には、医学部、工学部、考古学部、社会学部、生物学科、スケベ学科がある。また、学生は何らかの「研究部」(アニメ第3作では「研究会」と称している)に所属しており、バカボンのパパを訪ねて来ると、必ず「バカ田大学●●研究部(研究会)の○×です」と挨拶をする。赤塚のアシスタントを長年勤めていた長谷邦夫によれば、連載当初早稲田大学の学生だった角南攻がよくフジオプロに遊びに来ていて、そのとき「我々は早稲田大学の××研究会の者です」と自己紹介したのが受け、「バカ大の○○研究会の者です」と作品に採り入れたとのことである。 作中に登場した部活動・サークル(研究会)には、演劇部、タバコ研究部、空手部、高木部、カレー研究会、戦争ごっこ研究会、かくれんぼう研究会、太平洋横断研究会などがある。 ライバル校はテイノウ義塾大学(実際の早稲田大学のライバル校とされる慶應義塾大学のパロディ)。留学生としてイワンのバカ(イワンのばかのパロディ)が在籍している。なお、バカボンのママの出身校・黒百合女子大学は白百合女子大学のパロディである。 なお、赤塚の活動拠点である新宿区落合は実際の早稲田大学からほど近く、早稲田大学の学生も多く住んでいる。早稲田地区とは早稲田通りでつながっており、地下鉄東西線の落合駅から早稲田駅までは二駅(約4km)の関係である。 PR |
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